2人で暮らす

夫婦2人で暮らしやすい街は?
2人分の暮らしを重ねて選ぶ

夫婦2人の街選びは、家賃と間取りだけでは決まりません。 片方は職場まで20分、もう片方は毎日2回乗り換え。家賃は安いけれど車が2台必要。そんな“見えない片寄り”まで含めて考えます。

公開日:2026年9月5日 更新日:2026年9月26日
日本の住宅街の風景
2人暮らしでは、家の中だけでなく、毎日歩く近所の環境も相性の一部です。 Wikimedia Commons(CC0)
2人暮らしで見落としやすいこと家賃が1万円下がっても、車が1台増えたり、片方の通勤が毎日30分延びたりすれば、本当にラクになったとは言いにくい。2人分の時間とお金で見ます。
13.6家賃6万円未満の車なし指数
45.0家賃6〜8万円帯の車なし指数
63.1家賃8万円以上帯の車なし指数

片方には駅が近くて便利。でも、もう片方は毎日の買い物に車が必要。あるいは一方だけ毎日長く通勤する。こうした負担は、住み始めてからじわじわ効きます。2人とも無理が少ない場所を探します。

2人とも少しずつラクな場所を探す片方だけが毎日我慢する街は、あとでしんどくなります。
Life Fit Japanで1,059市区町村を見てみました

家賃6万円未満は安い。でも車なしでは動きにくい傾向

50㎡の家賃データがある1,059市区町村を、家賃の高い・安いで分けてみました。すると、家賃が安いグループほど「車なしで動きやすい度」も低めでした。

50㎡家賃帯市区町村数家賃の真ん中車なしで動きやすい度*仕事の比較値*2050年人口の目安*
6万円未満90243,350円13.650.168.8
6〜8万円10966,550円45.051.891.5
8万円以上48101,925円63.158.3103.6

家賃6万円未満のグループは、たしかに住まいは安めです。ただ、車なしで動きやすい数字は低め。8万円以上になると、今度は車なしで動きやすく、仕事の数字も上がります。家賃だけを下げれば終わり、ではなさそうです。

「家賃は安いほうがいい」だけでは決めず、駅近にお金を使うか、郊外に住んで車を持つかまで一緒に考えると、ぐっと分かりやすくなります。

2人で先に話したいこと

家賃はいくらまで? だけでなく、「車は持つ?」「どちらが何日通勤する?」「5年後も同じ働き方かな?」まで話しておくと、候補の街がかなり絞れます。

まず、ここだけ2人暮らしでは「街の平均」より、2人の毎日の負担がどう分かれるかが重要です。

家賃を下げても片方の通勤が1時間伸びるなら、その安さはもう一度考えたほうがいいかもしれません。

データ:Life Fit Japan 全国統合データ。50㎡家賃が分かる1,059市区町村を集計。仕事の比較値は全国平均50。2050年人口の目安は100なら現在と同じくらいです。車なしは比較用の値で、割合ではありません。

11LDKで足りる? 在宅勤務なら2LDKがほしい?

2人とも外で働くなら1LDKで十分でも、どちらかが在宅勤務なら仕事部屋が欲しくなるかもしれません。街の家賃を見るときは、平均だけでなく、自分たちが実際に借りる間取りで比べます。

22人の通勤時間を横に並べる

片方20分、もう片方70分なら、家賃が少し安くても負担は偏ります。何分かかるか、乗り換えは何回か、週に何日出社するか。2人ぶんを横に並べて見ると、駅をどこにするか決めやすくなります。

3車0台・1台・2台で、毎月の家計はかなり変わる

車を持つかどうかは、家計にも効きます。総務省の家計調査でも、自動車関連の支出はガソリンだけではなく、整備費、駐車場、保険料などに分けて集計されています。家賃を下げても車が1台増えれば、家計全体では思ったほど軽くならないことがあります。(総務省 家計調査)

1台を2人で使えれば家計は軽くなります。でも出勤時間が違うと、意外と不便です。電車やバスでも最低限の生活ができる街なら、あとで車を手放す選択もしやすくなります。

4風邪の日に、どちらかが車を出さなくても病院へ行けるか

今は元気でも、風邪をひいたり歯が痛くなったりはします。内科、歯科、薬局へ徒歩や公共交通で行ければ、相手の予定に頼らずに済みます。

5どちらかが転職しても、引っ越さずに済みそうか

転職したら通勤先が変わるかもしれません。近くに仕事があるか、別の中心都市へ電車で出られるか。今の2つの職場だけで決めないほうが、住み替えを減らしやすくなります。

6車に乗らなくなった日のことも少し考える

将来、車を運転しなくなったらどうするか。坂がつらくなったらどうするか。駅、スーパー、病院が近い場所は、年齢を重ねても暮らし方を変えやすいです。

2人で先に決めておくと楽な3項目

絶対に譲れない条件を1人2つずつ

どちらか一方だけが負担する条件

今後5年で変わりそうな働き方・住まい方

2人の希望が全部一致する街は、なかなかありません。だからこそ、「駅は少し遠くても家を広くする」「家賃は少し上がっても車を1台にする」のように、2人が納得できる交換を一つずつ決めていきます。

家賃だけでなく、2人分の時間と車代まで見る。

通勤、車、広さ、医療、将来の働き方まで合わせて、2人に無理の少ない街を全国から比べられます。

自分の暮らし条件を整理する
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