データと診断の考え方
Life Fit Japanは、「住みやすい街」を一律に決めるサービスではありません。全国から集めた交通、家賃、医療、気候などのデータと、あなたが大切にしたい暮らし方を比べて候補を探します。
診断結果は「この街に住むべき」という判定ではなく、候補を広げたり、自分の優先順位を整理したりするための材料です。点数だけでなく、合う理由と注意点を一緒に読むことを前提にしています。
1. まず、あなたが何を大切にするかを見る
診断では、静けさ・余白、交通・アクセス、住まい・家計、仕事・将来性、医療・安心、気候の快適さなどについて答えてもらいます。回答から「何を重く見るか」を整理し、その内容と地域データを比べます。
同じ街でも、交通を最優先する人と、静けさを最優先する人では評価が変わります。だから、全国共通の「1位」を作るのではなく、人によって候補が変わるようにしています。
2. 地域データは、公開データを中心に組み合わせる
Life Fit Japanでは、国や公的機関などが公開するデータを中心に、自治体や駅・生活圏の比較に使える形へ整理しています。主な例は次のとおりです。
| 見ること | 主なデータ例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 気候・冬 | 気象庁の1991〜2020年平年値。気温、氷点下の日数、湿度、風など | 自治体そのものに観測所がない場合は、近い観測地点の値を使い、距離などに応じて信頼度を調整します |
| 鉄道・駅 | 国土交通省・国土数値情報の鉄道データ N02(2025年)、駅別乗降客数 S12(2024年度) | 乗降客数は公開値がある駅のみ。非公開・欠損を0人として扱いません |
| 通勤条件 | 総務省統計局「2020年国勢調査」の利用交通手段データ | 勤務先が分からない段階では実際の所要時間ではなく、地域の交通行動を比較する補助指標として使います |
| 賃貸家賃 | 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」表122-5-2の市区町村別「延べ面積1㎡当たり家賃」(2023年・家賃0円を含まない) | Life Fit Japanでは1㎡当たり家賃を50倍し、50㎡相当の月額へ換算します。元統計で値がない自治体は0円にせず欠測として扱います |
| 家賃以外の物価 | 総務省統計局「2025年消費者物価地域差指数」別表1(2026年9月18日公表、47都道府県、全国平均=100) | TOP3に家賃を除く総合・食料・光熱水道を表示。現在地が分かる場合は家賃を除く総合の指数差も表示します。都道府県単位の価格水準であり、市区町村・駅単位の実測値や毎月の支払額ではありません。診断順位への加点には使いません。欠測は補完せず未確認と表示します |
| 世帯収入・金融資産・純資産 | 総務省統計局「2024年全国家計構造調査」(2026年8月28日公表、総世帯、47都道府県) | 都道府県単位の1世帯当たり年間収入、金融資産残高、純資産総額を、街選びの家計背景と都道府県ランキングに使用します。市区町村・駅・個人世帯の値ではなく、診断スコアにも直接加点しません |
| 購入予算 | 自治体別の住宅地価中央値を、購入価格を考えるための参考値として利用 | 土地価格は物件価格そのものではないため、購入可否の断定や一律除外には使いません |
| 駅周辺の医療 | 国土数値情報の医療機関データ P04(2020年) | 2020年時点のスナップショットで、その後の開院・閉院は反映されない場合があります |
| 洪水 | 国土交通省・国土数値情報 A31b 洪水浸水想定区域(2025年・想定最大規模) | 外水洪水の一次的な確認です。欠測を安全とみなさず、内水・高潮などは別途確認が必要です |
| 地震・地盤 | 防災科学技術研究所 J-SHIS の地震ハザード情報、地形・地盤分類 | 広域データを使った相対的な比較で、個々の敷地の安全性を保証するものではありません |
| 生活圏の補助情報 | OpenStreetMap等の公開地理データ | 地域や項目によって情報量に差があるため、補助的に扱います |
データは更新時点がそれぞれ異なります。診断画面や記事では、必要に応じて出典時点や欠損について補足します。
加工した指標は、元データと分けて読む
記事で使う一部の指標は、公開データそのものではなく、複数の情報を比べやすく加工した値です。元データと、加工した数字、その数字から読み取ることを混ぜないよう、次のように整理しています。
| 指標 | 原資料・対象年 | 算出・尺度 | 欠損・注意 |
|---|---|---|---|
| 車なし・公共交通 | 国土数値情報 N02鉄道(2025)、S12駅別乗降客数(2024年度)、P11バス停、2020年国勢調査の交通手段等 | 複数要素を合成した比較指数。記事では0〜100表示。実際の自動車非保有率ではありません | 非公開の乗降客数を0人扱いしません。駅・生活圏では別のデータであらためて比べます |
| 気候 | 気象庁 1991〜2020年平年値 | 真夏日、猛暑日、降水、日照、積雪などを同じ定義で比較 | 自治体に観測所がない場合は近隣観測点を使用。観測点距離を明示します |
| 駅周辺医療 | 国土数値情報 P04 医療機関(2020) | 駅から500m・1km圏の施設数などを比較材料に使用 | 2020年以降の開閉院は未反映の場合があります |
| 将来人口 | 公的な将来人口推計を自治体単位に整理 | 現在=100とした2050人口指数として表示 | 予測ではなくシナリオ推計。将来人口を保証しません |
| 50㎡家賃 | 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」表122-5-2(2023年、市区町村別、家賃0円を含まない1㎡当たり家賃) | 公表された1㎡当たり家賃×50。50㎡相当の月額円として表示 | 現行データは1,059自治体に値があり、682自治体は欠測です。欠測を0円として扱いません。原典・換算式は特定済みで、現行値との全国全件再照合は継続しています |
| 仕事・医療・高齢期などの50基準値 | 複数の公開統計をまとめた比較指標 | 全国平均をおおむね50として比較しやすく換算 | 元資料まで項目単位で確認できない指標は「独自比較値」と明示し、その数字だけで街を断定しません |
観測値や公表値は「実測・公表値」、50㎡換算や複合指数は「推定・加工値」、将来人口は「シナリオ推計」、そこから「この街が向く」と読む部分は「Life Fit Japanの解釈」として扱います。
3. 「データがある」と「正確に分かる」は別
記事の更新日は本文を見直した日です。ページのデータ更新日は収録・加工したデータ版を示し、すべての統計がその日に調査されたことを意味しません。鉄道・乗降客数・医療・家賃などの対象年は、このページの出典表と各ページの注記で確認してください。
「未取得」「―」はデータが確認できない状態です。0点・0人・施設なしを意味せず、確認済みの0とは分けて表示します。
公開データには、欠損、更新時期の差、観測地点の距離、集計単位の違いがあります。たとえば駅別乗降客数は、現在の整備データで約82%に公開値があります。医療機関データは2020年時点です。洪水データも一部自治体では取得できない箇所があります。
Life Fit Japanでは、取れない値を無理に埋めて「分かったこと」にしない方針です。確認できるデータと、推定・補助的なデータを分け、結果を読むときに過信しないようにします。
4. 街DNAの「そっくり度」は確率ではなく距離
「この街にそっくりな街を探す」では、駅ごとの車なし適性、交通、医療、路線数、駅利用規模と、駅が属する自治体の人口規模、都市密度、50㎡家賃、2050年人口指数、平坦さを同じ尺度に標準化し、基準駅との距離を計算します。距離が小さいほど、表示する「そっくり度」が高くなります。そっくり度は一致確率や将来予測ではありません。
似た情報を含む指標をそのまま同じ重さで足すと、同じ暮らし特性を重複して数えやすくなります。そのため、車なし適性+交通、路線数+駅利用規模、人口規模+都市密度は、それぞれ2項目でおおむね1つの特徴分になるよう基礎重みを半分ずつにしています。医療、家賃、将来人口、平坦さは基礎重み1です。
「残す(KEEP)」で選んだ特徴は、その項目の基礎重みを2.4倍して近さを強く見ます。「変える(CHANGE)」で選んだ特徴は、そっくり度の距離計算から外し、代わりに「家賃を5%以上下げる」「交通を5点以上上げる」などの候補条件として使います。交通を変える場合は、ほぼ同じ動きをする車なし適性も距離計算から外し、変更したい交通特性が別名の指標から戻ってこないようにしています。
「そっくり度が高い=総合的に優れている」ではありません。今の街に近い特徴を持つ別候補を見つけるための探索指標です。家賃や坂など、変えたい条件は結果カードの実数も一緒に確認してください。
5. 相性ポイントは「街そのものの点数」ではない
表示される相性ポイントは、街の優劣を決める偏差値ではありません。あなたの回答と各街を比べるための目安です。
60点の街が悪くて、70点の街が優れている、という意味ではありません。自分が重視する条件に対して、どこが合っていて、どこに注意が必要かを見るために使います。
6. 市区町村の中でも、暮らしはかなり違う
自治体単位の結果は、あくまで入口です。同じ市でも、駅前と郊外では交通、買い物、坂、医療への行きやすさが変わります。そのため、候補の街が見つかったあとには、区、駅、生活圏へと段階的に下げて確認する考え方を重視しています。
生活圏は、データがそろう地域では「町名+駅周辺」まで見ます。データが十分でない地域は駅周辺までにとどめます。全国すべての町丁目を同じ細かさで評価済みという意味ではありません。現在は、駅ごとの路線数、乗降客数、500m・1km圏の医療施設数、1km圏の病院数などを使い、必要に応じて周辺環境や地形の公開情報を補っています。
現地を歩くこと、物件の周辺環境を見ること、最新のハザードマップや交通情報を確認することをおすすめします。Life Fit Japanの結果だけで、住居購入・賃貸・転職などの重要な判断を完結させないでください。
質問に答えると、ここで説明したデータを使って、全国の街との相性を比べられます。
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