坂が少ない街はどこ?
駅徒歩より「実際に歩く道」で見る
同じ「駅徒歩12分」でも、平らな12分と坂道の12分では毎日の負担が違います。 市全体の平均より、駅・スーパー・病院まで実際に歩く道を見るほうが暮らしには効きます。
駅から家、家からスーパーまでの高低差を見ます。
街・駅まで具体的に見る: 全国の市区町村データ | 駅・生活圏データ
手ぶらなら平気だった坂も、スーパーの袋を持つと急にしんどい。雨の日、自転車の日、ちょっと膝が痛い日もあります。坂は「たまに歩く」より「毎日歩く」で効いてきます。
今回の6都市では、岡山・高松が低め。長崎は大きく離れる
長崎市自身も、市街地を「すり鉢状の地形」と紹介し、山に張り付くように家が建つ坂のまちとして説明しています。Life Fit Japanの坂道負担が長崎で大きく出るのも、こうした地形を見れば納得しやすいです。(長崎市)
| 街 | 坂道負担の目安* | 50㎡家賃 |
|---|---|---|
| 岡山市 | 3.6 | 60,050円 |
| 高松市 | 3.7 | 52,550円 |
| 福岡市 | 4.6 | 68,400円 |
| 広島市 | 4.9 | 63,650円 |
| 仙台市 | 5.3 | 67,250円 |
| 長崎市 | 25.7 | 51,850円 |
数字を見ると、長崎はほかの5都市からかなり離れています。反対に岡山や高松は小さい。同じ「駅徒歩10分」と書かれていても、毎日の負担は同じとは限りません。
坂のある街には景色や街の個性もあります。大事なのは、自分が毎日どれくらい歩くのか。車中心なら坂の影響は小さく、徒歩中心なら大きくなります。
特に帰宅時、買い物袋を持つ日、雨の日は差が出ます。物件を見るときは、駅だけでなくスーパーと病院までの道も別々に確認します。
データ:Life Fit Japan 坂道データ。国土地理院の地形データを同じ方法で比べた負担の目安を100倍表示。値が小さいほど平らな傾向です。道路そのものの勾配を示す数値ではありません。
駅まで平らでも、スーパーへの帰り道が坂なら毎週つらい
駅までは平らでも、スーパーへ行く道が急坂ということがあります。買い物袋を持つ帰り道、体調が悪い日の通院、雨の日の駅まで。家を決める前に、駅・スーパー・病院の3方向を歩いてみると、毎日の負担が見えやすくなります。
市の平均ではなく、候補物件から3本の道を見る
長崎25.7、岡山3.6という差は、坂の傾向を比較する入口です。25.7%の勾配でも、歩く負担が何倍という意味でもありません。坂の多い都市にも平らな経路はあり、平らな傾向の都市にも坂のある住宅地はあります。市平均から「この住所なら楽に歩ける」とは判断できません。
候補物件が見つかったら、国土地理院・地理院地図の断面図機能で、自宅から駅・スーパー・病院までの道に沿って線を引き、高低差を比べます。始点と終点の標高差が小さくても、途中に上り下りがある経路は別に見ます。直線で結ぶと実際に歩く道を外れてしまうため、交差点や曲がり角をたどるのがポイントです。
断面図のあとに現地を歩き、階段、歩道の幅、横断箇所、荷物を持った帰り道を確かめます。平らでも大きな道路を渡る必要があれば、買い物は楽とは限りません。少し遠回りでも坂や階段を避けられる道があるかまで見ると、「徒歩時間」だけでは選べなかった住まいを比較できます。
膝が痛い日、真夏の日、荷物が重い日でも歩けるか
元気な日に手ぶらで歩けるかだけでは足りません。膝が痛い日、真夏の日、重い荷物を持った日。その日に同じ道を歩けるか。坂は、家賃や駅徒歩分数だけを見ていると抜け落ちやすい条件です。
長く住むつもりなら、「今歩けるか」だけでなく先の暮らしも見ておくと安心です。50代からの街選びでは、10年後に困りにくい条件を整理しています。
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