60代・定年後の街選び
通勤が消えたあと何を優先する?
定年後は、会社までの近さより、病院やスーパーまでの近さが効いてきます。 車を手放しても買い物できるか。坂はきつくないか。家賃を払い続けられるか。通勤のない一日を想像して街を選びます。
医療・買い物・交通を近くに寄せます。
吹田65.7、神戸62.9、高槻62.2。医療と車なしを一緒に見る
| 街 | 50㎡家賃 | 車なし* | 医療* | 高齢期* |
|---|---|---|---|---|
| 吹田市 | 75,750円 | 56.0 | 62.0 | 65.7 |
| 神戸市 | 67,400円 | 51.8 | 57.9 | 62.9 |
| 高槻市 | 67,100円 | 49.4 | 58.5 | 62.2 |
| 福岡市 | 68,400円 | 43.0 | 58.2 | 61.3 |
| 札幌市 | 57,450円 | 41.3 | 56.1 | 59.6 |
高齢期は医療・交通・生活基盤等をまとめたLife Fit Japan内比較値で、介護サービスや健康を保証するものではありません。
駅徒歩5分より、スーパーと内科が徒歩10分のほうが大事かもしれない
退職後は駅を毎日使わない人もいます。スーパー、病院、図書館、カフェ、公園が歩いて行けるなら、用事も外出も近くなります。駅の近さだけでなく、日常で使う場所を見ます。
広さを少し減らして、病院と買い物を近くする方法もある
広い家を維持するため郊外へ離れるより、少し小さな住まいで病院や買い物を近くする選び方もあります。毎日の移動が短くなるなら、広さより便利さを優先する意味が出てきます。
会社へ通わなくなったら、街を見る順番も変わる
現役時代は職場への近さが大きな条件ですが、定年後は病院、スーパー、公共交通、家賃、坂の少なさが前に出ます。通勤には便利だった郊外の家も、車を手放したあとには不便になることがあります。
候補の家から、スーパー、内科、総合病院までを地図で結びます。車を使わず、徒歩・バス・鉄道で無理なく行けるかを見ると、将来の暮らしがかなり想像しやすくなります。
病院が多い街より、自宅から通える病院があるか
国土数値情報の医療機関データでは病院・診療所などの位置を確認できます。国土数値情報「医療機関データ」。ただし施設が市内に多いだけでは十分ではありません。高齢期ほど、自宅から公共交通で通えるか、乗り換えが多すぎないかまで生活圏で見る必要があります。
通勤がなくなったあと、歩いて行ける場所があるか
スーパー、図書館、カフェ、公園、趣味の施設などが歩ける範囲にあると、用事がなくても外へ出やすくなります。病院と交通だけでなく、普段どこへ出かけたいかも見ておきます。
持ち家なら管理しやすさ、賃貸なら住み替えやすさも見る
定年後に購入するなら、長期的に管理しやすい広さ、修繕、坂、医療への距離などを重く見ます。賃貸なら、体力や生活が変わったときに同じ市内で住み替えやすいことは、賃貸の良いところです。住居形態を先に固定せず、街と住まいを同時に考える方法もあります。
70代・80代で暮らし方が変わったとき、同じ都市圏の中で住み替えられる余地を残す方法もあります。
夏の買い物、冬の通院。気候は「外へ出る日」で考える
現役時代は駅までの通勤で毎日外へ出ますが、定年後は外出時間を選びやすくなります。それでも買い物や通院は必要なので、極端な暑さ、積雪、坂が日常の外出を妨げないかを見ます。気候の快適さも「働く街」から「暮らす街」へ見直します。
定年後の街選びでは、通勤の代わりに、病院、買い物、移動、家計、普段の外出を一つずつ見直します。
車を手放したあとの暮らしまで考えるなら: 老後に車なしで暮らしやすい街も合わせて読むと、医療と交通の条件を具体化できます。