夫婦2人・車なし・家賃8万円以内なら
どの街が合う?
夫婦2人の街選びでは、家賃8万円以内でも“2人とも暮らしやすいか”が大事です。 片方だけ通勤が長い、買い物は便利でも病院が遠い。そんなズレを避けるために、札幌・福岡・仙台・つくばを2人分の生活で見ます。
札幌は家賃、福岡は交通と仕事。つくばは車なし条件に注意
| 街 | 50㎡家賃 | 車なし* | 仕事* | 医療* |
|---|---|---|---|---|
| 札幌市 | 57,450円 | 41.3 | 61.1 | 56.1 |
| 福岡市 | 68,400円 | 43.0 | 66.5 | 58.2 |
| 仙台市 | 67,250円 | 35.6 | 64.5 | ― |
| つくば市 | 65,300円 | 20.0 | 68.3 | 62.9 |
通勤、買い物、通院、休日の別行動まで2人分を重ねます。
―はこの記事で比較できる値を掲載していない項目です。
福岡は家賃が少し上がる。でも2人とも電車で動きやすい
2人とも仕事を続けるなら、通勤先が変わっても公共交通で動きやすい街は候補にしやすくなります。福岡は地下鉄3路線があり、仕事の比較値も66.5です。
札幌は家賃を抑えやすい。でも冬の駅徒歩10分は別物
50㎡家賃57,450円は魅力です。ただし車なしなら、地下鉄駅までの道を冬にも歩けるかが重要です。夏の徒歩10分と、雪や凍結がある日の10分は同じではありません。
つくばは仕事・医療が高め。でも駅から先の移動を確認する
仕事68.3、医療62.9は目を引きますが、車なしの比較値は20.0です。TX駅の近くに住んでも、勤務先や病院が駅から離れていれば、バスや徒歩まで確認が必要です。
休日に別行動しても、どちらも車なしで動けるか
夫婦2人なら、通勤先も通院先も休日の行き先も同じとは限りません。片方が出勤し、もう片方が買い物や通院へ出る日もあります。家賃8万円以内という条件に加えて、2人とも一人で動けるかを見ます。
2人分の行き先を、同じ地図に置いてみる
一人暮らしなら自分の通勤だけを見れば済みます。2人暮らしでは、勤務先、病院、買い物、休日の行き先が二人分あります。片方だけ駅に近い、片方だけ通勤が楽、という場所を避けるには、2人の主な行き先を同じ地図に置いて確認します。
国勢調査では通勤・通学の利用交通手段を市区町村別に比較できます。e-Stat「令和2年国勢調査 利用交通手段」。ただし都市全体で公共交通利用が多くても、自分たちの候補駅が便利とは限らないため、最後は駅単位で見ます。
8万円以内でも、1LDKと2LDKでは話が変わる
この記事の50㎡家賃は、都市間の住宅コストを同じ面積で比べるための比較値です。実際の募集賃料は、築年数、駅徒歩、間取り、設備で変わります。候補都市が決まったら、1LDKか2LDKか、在宅勤務の部屋が必要かまで決めて実物件を見ます。
家賃に余白がある街では、その余白を駅近、築浅、広さ、在宅勤務スペースへ回せます。反対に家賃が上限へ近い都市では、電車やバスで動きやすい場所そのものへ多く払っていると考えられます。「8万円以内か」だけでなく、8万円で何を残せるかを見るのがポイントです。
週5出社が週2になる。転職する。そんな変化にも耐えられるか
転職、出社回帰、通院の増加などで、二人の通勤や通院先は変わります。複数路線が使える、中心部への出方が複数ある、買い物と医療が近い生活圏なら、変化があっても引っ越しを迫られにくくなります。
夫婦2人・車なし・家賃8万円という条件は、今の暮らしだけでなく「二人のどちらかが変わっても成立する街」を探す条件として考えると、長く住める街を探しやすくなります。
特に2人暮らしでは、片方だけが便利な場所より、買い物・通院・通勤の選択肢を2人とも持てるほうが長く住みやすくなります。今は車なしで問題なくても、年齢や働き方が変わったときに同じ生活圏で暮らし続けられるかまで見ておくと安心です。