有名じゃない。
でも暮らしやすい街はある
人気ランキングに出てこなくても、自分の条件にはぴったり合う街があります。 高松の平らさ、松本・久留米・徳島の医療、水戸の家賃と仕事。知名度ではなく、毎日の負担が軽いかで見ます。

人気ランキングは、知名度や「住んでみたい」という気持ちを知るには便利です。でも、家賃や病院、坂、仕事を細かく比べるものではありません。
そこで今回は、人気ランキングでは目立ちにくいけれど、暮らしの条件を置くと候補に入りやすい街を探します。人気の低い順を決める記事ではありません。
高松・松本・久留米・水戸・徳島。条件を置くと浮かぶ5都市
| 街 | 50㎡家賃 | 仕事* | 医療* | 車なし* | ほかの特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 高松市 | 52,550円 | 62.3 | 55.5 | 19.9 | 坂道負担 3.7 |
| 松本市 | 55,900円 | 60.3 | 61.3 | 16.3 | 医療+乾いた気候 |
| 久留米市 | 50,000円 | ― | 62.3 | 21.3 | 医療集積 |
| 水戸市 | 54,300円 | 62.4 | 55.5 | 17.3 | 家賃+仕事 |
| 徳島市 | 51,100円 | ― | 66.5 | 16.1 | 医療の比較値 |
知名度より、自分が毎日使う条件で探すと候補は広がります。
データ:Life Fit Japan 全国統合データ。*仕事・医療は全国平均50の比較値。車なしもLife Fit Japan内の比較用指数です。―はこの記事で比較値を掲載していない項目です。
高松市。50㎡52,550円、坂道負担3.7。平らさを重視するなら気になる
高松の50㎡家賃は52,550円。仕事の比較値は62.3。そして地形データでは坂道負担3.7とかなり小さい。徒歩や自転車で暮らす人にとって、これは地味ですが毎日効く数字です。
高松市自身も、都市機能を集めながら公共交通を基軸にする「多核連携型コンパクト・エコシティ」を掲げています。さらに公共交通と自転車などの二次交通を組み合わせ、過度に自動車へ依存しない暮らしを目指しています。(高松市)
もちろん車なし指数19.9なので、「高松ならどこでも車なし」とは言えません。ただ、平らな地方都市で、家賃も抑えたいという条件なら一気に存在感が出ます。
松本市。50㎡55,900円、医療61.3。観光より暮らしの数字を見る
松本は50㎡家賃55,900円に対して、医療の比較値61.3。仕事も60.3あります。観光や山のイメージが強い街ですが、暮らしのデータで見ると「医療を残しながら家賃を下げる街」としてかなり面白いです。
松本市の移住者アンケートでも、信州大学病院など複数の基幹病院、クリニックの選択肢、救急体制などを評価する声が出ています。一方、車なし生活については中心市街地なら可能という声と、不便という声の両方があります。(松本市 移住者アンケート)
松本は、どこでも車なしで暮らせる街ではありません。ただ、車をある程度使えて、医療と家賃を重視する人なら候補に入りやすくなります。
久留米市。50㎡50,000円、医療62.3。福岡市だけ見ていると見落としやすい
久留米の50㎡家賃は50,000円。医療の比較値は62.3。福岡県で街の話をすると福岡市に視線が集まりがちですが、医療を重視すると久留米が浮いてきます。
久留米市の広域連携ビジョンでは、人口10万人あたりの病院・一般診療所・歯科診療所が福岡県全体や全国を上回り、医師数も全国的にトップクラスとされています。久留米大学病院や聖マリア病院など、高度医療の集積も特徴です。(久留米市)
「福岡県に住みたい」ではなく、医療を重視して福岡県南部まで見ると、久留米の見え方はかなり変わります。
水戸市。50㎡54,300円、仕事62.4。家賃と転職の両方を見る
水戸は、ものすごく目立つ数字が一つある街ではありません。でも50㎡家賃54,300円に対して仕事の比較値62.4。医療55.5。生活コストを抑えつつ、仕事の選択肢も残したい人に向いています。
水戸は「住んでみたい街」の名前だけで探すと見落としやすいかもしれません。でも、毎月の家賃と転職の選択肢を同時に見ると候補に入りやすくなります。
徳島市。50㎡51,100円、医療66.5。ただし車なし16.1
今回いちばん数字が尖っているのは徳島です。50㎡家賃51,100円、医療の比較値66.5。医療を最優先する人にはかなり気になる数字です。
徳島市の市バス案内では、市民病院だけでなく、徳島大学病院・県立中央病院へ向かう系統や停留所が具体的に案内されています。医療施設があるだけでなく、公共交通で結ぶ意識が見えるのは重要です。(徳島市)
ただし車なし指数16.1なので、徳島市全体が公共交通だけで完結するわけではありません。ここでも、医療の数字が高い街と、車なしで暮らしやすい街は別です。
人気ランキングでは見えにくい条件がある
観光、メディア露出、ブランドイメージがある街は人気調査で思い出されやすい。
実際に暮らし始めると大事でも、「住みたい街は?」と聞かれた瞬間には出にくい条件です。
地方都市ほど、駅前と郊外で車依存や便利さが大きく変わります。
どちらか一方ではなく、役割を分けて使うと候補の幅が広がります。
条件を変えれば、次に浮かぶ街も変わる
この企画は一回で終わりません。条件を変えると、過小評価されている街も変わります。
知名度ではなく、駅・買い物・病院への行きやすさで探す。
医療、坂、将来の車なし生活を一緒に見る。
「安い=仕事が少ない」の例外を探す。
今度は逆方向から人気ランキングを読む。
「人気」ではなく自分との相性で探すなら: 自分に合う街の探し方を合わせると、ランキングに引っ張られず候補を見やすくなります。
高松を詳しく見るなら: 「平らで安い」の先まで見る高松市へ。駅、買い物、交通まで詳しく確認できます。