転職しても住み続けやすい街は?
今の会社だけで決めない
今の会社に近い街でも、転職した瞬間に不便になることがあります。 長く住むなら、「今の職場まで何分」より、仕事を変えたあとも同じ家から通えるかを見ておきたいです。
仕事の選択肢と交通の広さを一緒に見ます。
つくば68.3、福岡66.5、金沢65.0。仕事の数字と家賃を一緒に見る
| 街 | 仕事* | 2050人口 | 車なし* | 50㎡家賃 |
|---|---|---|---|---|
| つくば市 | 68.3 | 106.0 | 20.0 | 65,300円 |
| 福岡市 | 66.5 | 100.6 | 43.0 | 68,400円 |
| 金沢市 | 65.0 | 87.3 | 18.6 | 53,550円 |
| 仙台市 | 64.5 | 91.1 | 35.6 | 67,250円 |
| 広島市 | 63.3 | 87.2 | 35.7 | 63,650円 |
転職後に何を残したいかで、選ぶ街は変わります。
Life Fit Japanの自治体比較データ。仕事は全国平均50の比較値で、求人件数そのものではありません。2050人口は国立社会保障・人口問題研究所の市区町村別将来人口推計を背景データとして使用します。国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」
この記事は「転職成功率」を比べているわけではない
見ているのは、仕事の比較値、公共交通、家賃、将来人口です。勤務先が変わったときに、同じ家から別の職場へ通えるかを考える材料です。実際の転職しやすさは、年齢、経験、職種、景気で変わります。
それでも、複数の仕事先へ通いやすく、家賃が極端に高くない街なら、転職しても住み続けやすくなります。今の会社ひとつだけを前提にしないための見方です。
2050年人口が高いから、求人が増えるとは限らない
地域別将来推計人口は、2020年の国勢調査を基礎に2050年までの市区町村人口を推計したものです。人口が維持されるから求人が必ず増える、人口が減るから仕事がなくなる、という単純な関係ではありません。大学、研究機関、工場、行政機能など、街ごとの産業構造も大きく効きます。
この記事では、将来人口を「この先も街に人が残りそうか」を見る材料の一つとして使います。仕事、交通、家賃と一緒に見て、長く住む候補を考えます。
候補が決まったら、自分の職種の求人を地図に置く
候補が3都市ほどに絞れたら、自分が応募できる職種の求人を調べ、勤務先候補を地図上に置きます。そのうえで駅・バス・自転車で通える住宅地を見ます。中心駅に近いだけでは、実際の勤務先が郊外の工業団地や研究地区にある場合、通勤が難しくなることがあります。
複数の仕事先へ無理なく通える場所なら、転職後も引っ越さずに済む可能性が高まります。「仕事は多いはずなのに、自分の職種は遠い」というズレをここで確認します。
IT、医療、製造、研究職。職種が違えば向く街も変わる
研究職、IT、医療、製造、サービスでは向いている都市が違います。仕事の比較値は候補を絞る入口で、最終的には自分の職種の求人・企業集積を確認する必要があります。
完全在宅でも、次の会社は出社かもしれない
今はフルリモートでも、転職先が出社勤務になることはあります。駅や仕事の選択肢を残しておけば、働き方が変わったときにも住み替えを減らせます。
家を買う前に、「5年後も同じ会社か」を一度考える
長く住む場所を決めるとき、今の勤務先への近さだけで決めると、転職や出社日数の変化で一気に不便になることがあります。別の仕事先にも通えるか、家賃や住宅費に余裕があるかを先に見ます。
10年以上住むなら、「今の会社に便利か」と「会社が変わっても通えるか」を別々に考えます。
賃貸なら、同じ市内や沿線で住み替える方法もあります。最初から一生の住所を決めるより、仕事が変わったときに動ける余地を残す選び方もあります。
仕事と家賃のバランスも見るなら: 仕事が多くて家賃も高すぎない地方都市の比較を合わせると、転職後の選択肢を現実的に見やすくなります。